
現在、様々なハラスメントが取り上げられている中、比較的新しくできた言葉に「スメハラ」という言葉があります。
スメハラとはスメルハラスメントを意味し、臭いによって他人を不快な気持ちにさせることを意味します。
一般的には体臭が取り上げられていますが、最近はそれ以上に注目されていることがあります。
スメハラは自覚症状がないことがほとんどですので、誰もが加害者になってしまう可能性があります。
特に最近では男性よりも女性の加害者が増えていると言われています。
私もそうなのですが、「男が臭い」と言ってばかりも言えない時代になってきてますので、自分自身が加害者にならない様に日頃からケアを徹底しましょう。
相手への伝え方が難しいのがスメハラの最大の難点
デリケートな問題ですので周りに人も気づいてはいるけど伝えることができないといった状況です。
しかし、それによって不快な思いをしている人がいるのも確かです。
特に職場の上司などは本人のためにも伝えてあげたほうがよいでしょう。
その場合は伝え方がとても大切ですので、後ほど説明したいと思います。
また、自分自身がスメハラの加害者にならないように対策も説明していきます。
まずはスメハラの原因と対策を説明していきたいと思います。
スメハラの代表的な原因
スメハラには様々な原因があります。
しかし、スメハラは日ごろからきちんとケアしておけばどれも防げることばかりです。
ここではスメハラの代表的な原因を5つ紹介し、それぞれの対策についても説明していきます。
体臭
スメハラの代表ともいえるのが体臭です。
体臭は髪の臭いやワキガ、加齢臭などが原因とされています。
職場などのスメハラでもっとも多い原因のひとつです。
こちらは基本的には毎日お風呂に入り清潔にしておけば防ぐことができます。
しかし、どんな人でも寝ている間に体臭は発生しています。
できるのであれば朝シャワーを浴びることをおすすめします。
最近は除菌ができる制汗剤やクリームも市販されていますので、出かけるまえに気になる部分に使用し、持ち歩くとよいでしょう。
定期的にウエットティッシュなどで顔や首、耳の後ろなどを拭くことも効果的です。
夏は着替えを用意しておくのもよいですね。
ワキガ体質の人も自分でケアすることができますが、一度病院で診察してもらうことをおししめします。
口臭
口臭はスメハラの中でも最近特に注目されています。
タバコやアルコール、にんにく料理などは自覚症状があり、ガムやミントス、ブレスケアなどで自主的にケアをしている人が多いと思います。
しかし、慢性的な口臭については体臭と同じく自覚症状がありません。
慢性的な口臭の大きな原因は生活習慣の乱れです。
食生活が乱れている現代社会では歯周病の患者が増えています。
また働きすぎといわれている日本人はストレスにより内臓疾患を患うことが多くなっています。
歯周病や内臓疾患は口臭の原因になります。
朝起きたときに口がネバネバしたり、歯茎から血が出ている人は注意が必要です。
そんな方は一度、歯医者や病院に行くことをオススメします。
職場ではエチケットとしてミンティアやマウススプレーは携帯しておきましょう。
エレベーターに乗る前や会議の前などに使用するとよいでしょう。
足の臭い
足の臭いもあなどってはいけません。
足の臭いは体臭に比べて比較的自覚症状があるといわれています。
密室などでは靴を履いていても臭いはこもります。
また、職場の食事会などで座敷に座ることになった場合は脅威です。
足の臭いは汗による角質が原因です。
そのため、お風呂などで毎日綺麗に洗うことが大切です。
特に指と指の間に角質が溜りやすくなるので注意しましょう。
爪の汚れも臭いの原因になりますので短く切るようにしましょう。
また、ビジネス用の革靴は通気性が悪く、臭いがこもりやすくなります。
定期的に洗ったり、日干ししたりしましょう。
最近は靴用の消臭スプレーも種類が豊富です。
また銅は消臭効果があるため、10円玉を靴底に入れている人もいるようです。
柔軟剤
最近は様々な柔軟剤が多く販売されています。
しかし、その柔軟剤までもがスメハラの原因になっています。
通常の柔軟剤であれば被害はないのですが、香りが強く持続性のあるものはスメハラの原因になります。
良い匂いで有名な海外の某有名柔軟剤も職場などではあまり好まれていないようです。
職場で着る洋服とプライベートでは柔軟剤を使い分ける必要があるようです。
香水
これは女性特有のスメハラのひとつです。
職場での香水は自己満足でしかありません。
本人は良い匂いとして気に入っていても周りは迷惑していることが多いです。
職場での香水は控えておいたほうがよいでしょう。
職業柄匂いを演出する必要がある場合は自然な匂いのボディークリームなどがオススメです。
スメハラの伝え方
職場でのスメハラは上司が率先して伝えるべきです。
体臭や口臭などに関してはデリケートな問題ですので、気まずいと思うかもしれませんが相手は自覚症状がないので対策をしていないことがほとんどです。
伝える際のポイントとしては二人きりで伝えることです。
周りに人がいる状況では相手に恥ずかしい思いをさせてしまいます。
そして伝える際は「傷ついてしまうかもしれないけど、あなたのことを思って伝えている」ということを必ず伝えることです。
また、ただ「臭い」などと攻撃するのではなく、先ほど説明した様な具体的な対策も伝えてあげることで、相手は自分のことを思って伝えてくれたという風に感じてくれるでしょう。
スメハラは異性から注意されると余計にダメージを受けやすいので、必ず同姓から指摘をしてあげたほうがよいでしょう。
スメハラの加害者にならないために
ここまで説明したようにスメハラは誰もが加害者になる可能性があります。
まずは自分自身を見直してみましょう。
体臭や口臭はすぐに完治できるものではありませんので、対策をしておいて損はないでしょう。
また、職場でスメハラに悩んでいる場合は上司に相談しましょう。
もし、あなたが上司であれば相手ことを想って早い段階で伝えてあげることが大切です。