
前話でついに日本初の純国産ロケットの共同打ち上げに成功した佃製作所。
社長の佃航平(阿部寛)は日本ロケット産業界で汚名返上をするとともに、佃製作所にも離れていた取引先が帰ってくるなど追い風が吹いていました。
そして、あの感動的な日から3年の月日が経過した後が、下町ロケット第6話からの第2部の舞台になります。
下町ロケット【6話】のあらすじとネタバレ(ガウディ計画編スタート)
3年間の間、追い風が吹き続けた佃製作所は以前とは比べ物にならないほどに業績を伸ばしていました。
また、帝国重工へ部品供給していることは、産業界において非常に高いブランド価値を発揮し、知らない人がいないほどの下町企業になってきていました。
そんなある日、佃製作所にある一本の新規取引依頼が舞い込みます。
それは、精密機械最大手の日本クラインからの依頼でした。
日本クラインの要望は、「精密バタフライバルブの試作品研究開発」
最初その話を聞いた際は、試作品だけの仕事では元がとれないということで、佃は乗り気ではなかったですが、他分野とはいえ帝国重工に勝るとも劣らない大手企業からのオファーに最終的には受けることにします。
しかし、この取引がキッカケで佃製作所は、ライバル サヤマ製作所との技術戦争へと巻き込まれます。
人体に使用する人工弁「ガウディ」。
その開発をめぐって、佃製作所社長 佃とサヤマ製作所社長 椎名(小泉孝太郎)の戦いは始まろうとしていました。
後日、日本クラインの幹部と打ち合わせをする佃達。
しかし、日本クラインのあまりにも下請けに対する値下げ依頼にかなり戸惑います。
また、この試作品が一体何に使う物なのかを佃には知らされておらず、そのことが気になります。
別の情報筋からある部品が「コアハート」という人工心臓の部品であることを知る佃達。
佃製作所の幹部は、人工心臓の部品開発は命に関わる仕事なので失敗が許されないと受注に反対をします。
しかし、佃は一回引き受けた以上、この仕事は断れないと継続的に開発をすることを決めます。
その頃、アジア医科大学 貴船教授は日本クラインの幹部と密会をして、佃製作所に作らせている部品の完成を急ぐように指示をする。
そこにサヤマ製作所の椎名が現れます。
椎名は裏で直接 貴船教授達に取り入りコアハートのバルブの受注を奪おうとしているのでした。
貴船に対しても堂々と渡り合う椎名。
「うちなら佃より30%コストダウンができる」
「うちなら佃より高品質なものをより早く作れる」
そう貴船と約束をする椎名の目は地震に満ち溢れていました。
1ヶ月後、佃製作所は日本クラインの試作バルブとは比べ物にならない品質の物を完成させます。
しかし、せっかくできたバルブに対して、「設計図が変更になった」と一方的に変更依頼を出します。
さらにとてつもなく安い値段で要求をしてきます。
明らかに元々決めていた作戦とも思える日本クラインの行動に怒りを覚える佃。
「こんな会社とはお付き合いできない」そう言い切ると、佃は日本クラインとの契約を打ち切ります。
佃が会社に帰宅後、社員の中里が裏切るというトラブルが襲ってきます、
実は、中里はすでにサヤマ製作所に転職することを決めており、佃製作所内の開発データも椎名に渡しているのでした。
そのデータは元々 佃製作所の山崎が作ったもので、中里はそれを盗んだのでした。
日本クラインの陰にサヤマ製作所の存在があり、サヤマにしてやられた佃製作所。
そんな、サヤマ製作所の妨害に遭い困惑する佃の元に新たな客が現れます、
それは、以前 佃に反発して佃製作所を退職した真野。
真野はすでに改心しており、今では佃に対して恩義を感じています。
この時、真野は佃製作所にとって大きな戦力を連れてきます。
それは、北陸医科大のゴッドハンドと言われるドクター 一村隼人(今田耕司)と株式会社サクラダの桜田章(石倉三郎)の2名。
桜田社長は、一村とともに人工弁「ガウディ」を開発するために、もともと経営していて上手くいっている経編専門会社「桜田経編」を弟に全部まかせ、完全に赤字覚悟の会社「株式会社サクラダ」を設立していたのでした。
桜田社長がそんな無謀なことをしている理由は自分の娘に対する罪滅ぼしでした。
真野、一村、桜田は、自分たちが開発しているガウディ計画(人工弁のコードネーム)に佃製作所として協力して欲しいという依頼をしてくるのでした。
佃製作所の幹部達の反対もあり佃は真野達の依頼を一度は断りますが、真野の最後の頼みとして、株式会社サクラダの工場見学を承認します。
その工場見学で桜田をはじめとするガウディ計画の志の高さを感じた佃は、ついにはガウディ計画への参画を決定します。
一方、日本クラインと貴船達は、椎名からガウディ計画のことを聞きつけると、その計画をも自分たちのものにしようと裏で画策をするのでした。