
ロタウイルスは乳幼児に多く見られる病気のひとつで、発熱、下痢、嘔吐などの症状が見られます。
5歳までにほぼ100%の赤ちゃんが感染するといわれています。
しかも40人に1人が重症化するといわれています。
そのため国は予防接種を受けることを推奨しています。
しかし、多くの国でロタウイルスの予防接種が定期予防接種になっている中、日本では任意摂取となっています。
これはロタの予防接種による副作用が懸念されているためです。
しかし、副作用の症状が出来ることは極めて稀であるため、現在では約半分の赤ちゃんがロタの予防接種を受けています。
しかし、あくまで任意のため、その費用は全額実費になります。。
しかもその費用はかなり高額です。
しかし、予防接種を受けていないとロタウイルスに感染してしまうことは間違いありません。
その場合、特効薬などはありませんので、脱水症状を防いで体調が回復するのを待つしかありません。
そうなると赤ちゃんにとっても両親にとっても非常に酷な状況になります。
赤ちゃんにつらい思いをさせないためにもロタウイルスの予防接種は受けておくことをおすすめします。
ではロタウイルスの予防接種にかかる費用は具体的にいくらなのか。
具体的な金額を紹介していきます。
ロタウイルスの予防接種費用は高額
気になるロタウイルスの予防接種にかかる費用ですが、かなりの高額です。
ロタウイルスの予防接種には2種類あり、2回接種するものと3回接種するものがあります。
それぞれで接種する間隔が違ってきます。
ほとんどの病院が2回接種の場合、1回に12000円~13000円。
3回接種の場合が1回7000円~9000円となります。
なのでどちらを選択しても最終的にかかる費用は同じで、24000円~27000円ほどになります。
高額ではありますが、赤ちゃんのためには実施しておいたほうが良いでしょう。
ロタウイルスの予防接種は実施できる期間が決められておりそれをすぎると実施することができません。
そのため、両親が計画を立てておく必要があります。
下記が予防接種を受けることができる期間です。
1回目…生後6週以降、20週まで
2回目…生後10週以降、24週まで
【3回接種の場合】
1回目…生後6週以降、24週まで
2回目…生後10週以降、28週まで
3回目…生後14週以降、32週まで
2回接種の場合も3回接種の場合もそれぞれの期限を一日でも過ぎてしまうと接種することができません。
また、1回目の予防接種はリスク回避のため、14週までに受けることが推奨されています。
母子手帳やカレンダーなどで計画を管理し、期限を過ぎないように注意しましょう。
同時接種は大丈夫?
ロタウイルスの予防接種を実施する場合、定期予接種と同時接種になることも多いかと思います。
同時接種と聞くと多くの方が副作用などの不安を感じているようですが、同時接種にリスクはありません。
むしろ10年以上前から同時接種は実施されていますが、それによる問題は1件も起きていません。
むしろ現在では同時接種が推奨されています。
スケジュールをうまく立てることができれば、日をずらして予防接種を受けることもできますが、それでは免疫が出来るまでに時間がかかってしまいます。
何度も病院に通うのは両親にとっても赤ちゃんにとっても負担になります。
一度に何本も注射を打たれるのがかわいそうだと思う方もいるかもしれませんが、痛みに関しては1本でも2本でも赤ちゃんにとってはあまり変わらないそうです。
ですので、同時接種は危険だという意識はもちすぎなくてよいと思います。
もしも、ロタウイルスに感染したかもしれないと思ったら
ロタウイルスの予防接種を受けると100%ロタウイルスに感染することはありません。
しかし、予防接種を受ける前に感染してしまうということはありえます。
また予防接種を受けていない場合は100%感染してしまいます。
特にロタウイルスは冬の寒い時期に活発になります。
発熱し、その後、嘔吐と下痢を繰り返している場合はロタウイルスに感染している可能性があります。
出来るだけ早く病院に行って原因を調べましょう。
しかし、もしロタウイルス感染してしまった場合は特効薬がありませんので、脱水症状をおこさないように安静にしておくしかありません。
また、便や嘔吐物から周りの人に感染してしまう可能性があります。
赤ちゃんが感染した場合は、オムツを変えるときはゴム手袋とマスクを着用しましょう。
また嘔吐物が付着した衣類などは普通に洗濯をしてもウイルスを除去することができません。
洗濯物が乾いたあとに空気中に舞い二次感染をおこす可能性があります。
そのため、次亜塩素酸ナトリウムの含まれた漂白剤を入れて単独で洗うようにしましょう。
予防接種を受けていない子供や、免疫の弱いお年寄りなどは感染しやすいので特に注意が必要です。
家族を守るためにもロタウイルスの予防接種は必要
ロタウイルスの予防接種は高額ではありますが、やはり赤ちゃんや家族のことを考えると実施することをお勧めします。
接種する期間には気をつけないといけませんが一通り接種してしまえば、その後感染することはありません。
赤ちゃんも両親も負担が少なくて済みます。
特に赤ちゃんは免疫が弱いため、ロタウイルスといっても侮れません。
症状が悪化すると本当に大変なことになる場合があります。
赤ちゃんはお金には代えられません。
大切な家族を守るためにもロタウイルスの予防接種は実施しておきましょう。