
昼間は仕事でめいっぱい働いてクタクタになって帰ってきてほっと一息。
さぁ一杯飲もうかというときに「ドスーン、ドスン!!」と上の階からものすごい生活音がアタックしてきた経験はありませんか?
マンションやアパートに住んでいる以上、ある程度の騒音は覚悟のうえ入居してるはず。
しかし常識はずれの音の大きさや発生時刻などは、どんなに健康な人でも参ってしまいます。
最後の手段として「引越し」という選択はあると思います。でもそうなる前にやれることはやっておきましょう。
どうやったらマンションの上下階からの騒音トラブルを解決できるか、考えていきたいと思います。
マンション騒音の評価
騒音で悩まれる方、ちょっとした物音に元々敏感な体質の方もいます。
最初の段階でまず気になるのが、「私の神経が過敏過ぎて、他の人やお隣さんは気にしていないのかも。」という自己否定の気持ちで疲れてしまうこと。
なので、まず上下階からの騒音トラブルを感じたら、友人や親戚に一日お泊りでおうちに来てもらいましょう。
その際に食料品は買い込み、調理もせずなるべく音を立てない状況で過ごしてもらいます。
第三者に騒音トラブルを評価してもらって「これってありえないよね。」という返事をもらったら対策に動き出しましょう。
もし騒音を確認しても「俺はあまり気にならないかなあ」と言われたら、あなた自身の受け止め方を変えるアプローチも有効です。
無音になる状態を作らず、環境音楽やラジオのBGMを部屋で常に弱く流しておいたりするのも有効です。
ここでは「やっぱり耐えがたい音だね」と言われたという前提でお話しをすすめたいと思います。
上下階のトラブル内容を記録する
対策の第一歩は現状把握です。
音、臭い等による被害は可視化できないため、詳細な記録が解決の手がかりとなることがあります。
まず原因となる音の音源を特定します。
左隣か右隣か、上の階か下の階か、次に音の種類について記録します。
次に音の発生時刻、音が続いた長さ、音の種類、発生時に一緒に居合わせた人等を詳細に記録します。
音の種類とは、「足音、ピアノの音、ペットの鳴き声、機械の作動音、スピーカー、人の話し声といった騒音」等といった生活音のことです。
その音を聞いたことによる貴方自身の体調の変化も合わせて記録しておきましょう。
大きな振動を伴う騒音の場合は、音源近くに水をいれたコップを置いたり、釣り糸の先に五円玉を垂らして、それらの振動する様子を動画で撮影しておくことも有効です。
カメラを入れれば音も拾いますから、なるべく第三者から被害状況を客観的に判断できる材料が必要です。
トラブル解決の第一歩は記録から、ぜひ記録を実行しましょう。
マンショントラブルの解決方法
まず大切なのは、昼夜問わず騒音を発生させるような相手は常識人ではないことの方が多いということ。
正論をもってして解決につながる可能性は少ないです。
近隣(自宅の両隣、上下階の両隣)の部屋に連絡をとって、同様の騒音が感じられるか確認します。
ハッキリした騒音を感じとっているのであれば、彼らと共に管理組合の人を招いて、現状確認をしてもらいましょう。
あなたがすべきことは第三者に立ち合ってもらい、問題の存在を伝えること。
一人で動くより同じ被害関係者を増やすことで目的を達成しやすくなります。
そして管理組合に騒音の被害状況について、記録したデータを見せて説明をしましょう。
行政に対策の相談
所在地の市役所に相談すると、民家から発生する騒音でも相談や計測機器の貸し出しに応じてくれるところもあります。
被害を受けている音圧を計測機器で客観的に数値化できれば、腰の重い管理組合も動いてくれるかもしれません。
これは個人の体験ですが、近隣の老人ホームの室外機から昼夜を問わず異音が発生して困っていました。
そこで市の騒音対策の課に相談し計測してもらいに来てもらいました。
役所の方によると完全に室外機が壊れており、計測どころではないということになり、老人ホームの運営者に口頭による改善指示を出してもらいました。
騒音の発生源が事業所等の法人であると「騒音公害」ということになり、役所は良く動いてくれます。
いずれにしても音問題のプロフェッショナルが市役所には必ずいますので、相談してみることをオススメします。
精神的に困ったら?
睡眠まで影響が出たら、神経内科へ行かれてみてください。
あなたが騒音で被害妄想されているという意味ではなく、心を落ち着かせるためです。
ある方の例ですが、心療内科で精密検査をした結果、うつと不安症にかかっていて 原因は外的な要因であり、内的には問題ないとのことでした。
つまり、精神ではなく、現在の騒音環境に問題があることが専門家により明らかになりました。
通院履歴と内容は、相手との交渉材料にもなるので、どうしようもないとき、通院して、ありのままを話してみてください。
最後にGjewel編集部の見解ですが、身体を壊してまで騒音問題と戦う必要はないと思います。
身体に不調をきたしたら、その環境から離れてご自身の健康を第一に考えた選択を取ることも考えてみてください。
身体の変化が現れてきたら無理せずに引っ越しましょう。
心の平穏は相手をコントロールするより、自分が変化をしたほうが簡単です。
しかし、そうなる前に今にここでお伝えしたことを出来る範囲で実行してみてください。