
桜の花びらが散った頃に、夜空に現れる流星群。
最近はメディアでも大きく取り上げられ話題になっているからでしょうか、流星群を観測したり、写真を撮っている人も多くいらっしゃるようです。
流星群とは、宇宙に浮かぶ小さな塵が地球にぶつかる時に発光する現象が一群になって現れることを言います。
流星群はある一点を中心に流れ、その一点の近くにある星座の名前で名称がつきます。
なので、4月はこと座の方角から流れることから「4月こと座流星群」と呼ばれています。
この流星群は春の流星群として毎年観測されており、(冬よりも)観測しやすい季節ということもあり、「流星群デビュー!」するにはピッタリの流星群だと言われています。
肉眼でも観測しやすいそうですよ。
是非この機会に流星群やこと座流星群についての知識を一緒に深めていきましょう。
4月こと座流星群の特徴と魅力とは?
こと座流星群は4月の下旬に極大(最も流星が多く流れる)となる小さな流星群です。
夏の大三角形をつくる「こと座」の方向から放射状に飛び出すように見えます。
流れる速度は速いのですが、流星痕という痕が残るものがあるので、初心者でも比較的観測しやすいと言われています。
そしてもう一つ、この流星群の大きな特徴が「突発性」。
現代では1時間に流れる流星の数や活動状態はある程度予測可能なことが多い中、この流星群は直前になってみないと、どこまで活発になるのか分からないというから驚きです。
何てミステリアスな流星群なのでしょう!
過去にもその予測不可能さが大いに発揮され、アメリカでは1803年に15分で167個、日本でも1945年に1時間で約90個もの流星が観測されたという記録が残っています。
通常1時間に15個から20個程度と言われる流星ですから、その時の突発性の高さがうかがわれますね。
その時観測された人たちは驚きで瞬きを忘れてしまったのではないでしょうか?
2016年の観測の方角と極大になる時間帯は?
4月16日(土)から25日(月)までが活動期間で、流れ星が最も多く見られる極大時刻は22日(金)15時頃と予測されています。
方角は月明りや街明かりを避ければ基本どこからでも問題ありませんが、一番いいのは寝転がって頭の上を見ることだそう。
しかし、今年は満月で月明りが明るく、また極大時刻が昼間なので、例年より観測するのは残念ながら難しいかもしれません。
そう、今年に関しては観測条件は決してよくないのです。
でもだからといって、諦めないで下さい。
何といっても、「突発性」が武器のこと座流星群です。
もしかすると、その武器を今年も発揮してくれるかもしれないのです。
そんなことを期待して見上げる夜空も素敵かもしれませんね。
観測する時の注意事項
観測する際にはいくつかの注意事項があります。
安全に楽しく観測する為にもここはしっかりおさえておきたいところです。
まずは観測する際の服装です。
春になったとは言え、夜は予想以上に冷え込んだり、昼間との温暖差で風邪をひきやすくなっています。
必ず暖かい格好をして観測するようにして下さい。
必要であれば、カイロや温かい飲み物を持参するなど防寒対策はしっかりすることをオススメします。
また観測をする際は、空を見渡せる広い場所で行うようにしましょう。
夜間の慣れない場所での観測や一人での観測は思った以上に危険が伴います。
美しい夜空を楽しむ為にも安全第一!
自分の身は自分で守るよう、しっかりと心掛けましょう。
また夜間での行動や声は意外と大きく響きます。
近隣の方の迷惑にならないよう、マナーもしっかり携帯するようにしたいですね。
こと座流星群の観測で運だめし?
流星とはもともといつ、どこで見れるかは予測できないものです。
それが大きな魅力の一つとも言えるでしょう。
けれど、いつ見れるか分からないものをただただ夜空を眺めて、じっとしているのは
かなり退屈で辛いものです。
そんな時は運だめしで眺めてみるとゲーム感覚でワクワク、ドキドキ、楽しめるかもしれません。
「この方角に何個見つけたら、私はこんなラッキーなことがある。」
「今日何個見れたら、こんな自分になれる。」
そんな自分だけのおまじないをこっそり流星に託してみましょう。
流星のパワーで、あなたのラッキー度がアップするといいですね。