
2016年4月に突如 九州を襲った熊本地震。
この記事を書いている筆者は何を隠そう熊本出身で、実家の両親や親せきも熊本に今も住んでいます。
私は地震発生した14日、ちょうど東京から福岡に出張にきており、21時くらいにそろそろ仕事を終えようかというタイミングで地震が起きました。
オフィスビルの各自のスマホ(iPhone)から一斉に大きな音で警報が鳴りだし、最初は訳が分らなかったですが、スマホの画面を見ると「もうすぐ地震が起きます。」の様な文字。
そわそわするも何もする事が出来ずに少し待っていると確かに長めの揺れが。
ただ私は過去に起きた福岡県西方沖地震の時も出張中で体験しており、それに比べると今回は大したことがないのかなぁと最初は思っていました。
しかし、その後、熊本を中心に大変なことになっているのを家族や親せきからの連絡で知ることになります。
今回は、そんな大災害となった熊本(大分)地震で現地の人から聞いた「感謝」と「怒り」についてシェアさせて頂きたいと思います。
被災者最優先の自衛隊の行動が素晴らしい件
地震発生直後から自衛隊は被災者を最優先に現地で救助活動や炊き出しなどの支援を行っています。
自衛隊の存在について賛否両論は色々あるでしょうが、こういう時にはやはり自衛隊の存在のありがたさを心から感じます。
自衛隊の人めっちゃぐったりしとらす
相当疲れたとみる
熊本の人の為に活躍してくれて
感謝せなん😢 pic.twitter.com/z9Zfcnu3Ed— にっちー (@0904Nantonaku) 2016年4月16日
自衛隊の皆さんは九州各基地からのみ来ているわけではありません。
1500km以上離れた基地から車やバイクで現地入りして、寝る間も惜しんで支援活動をしています。
山形道移動中、《災害派遣》の看板を付けた自衛隊車両数十台とすれ違った。
熊本に向かうのかな。
山形からの移動距離 約1,500km。
自衛隊の皆様、ご苦労さまです。お気をつけて頑張ってください。
熊本、九州の皆様、頑張ってください。 pic.twitter.com/hp8CwMK2VA— とらごいん (@b365days) 2016年4月16日
遠くから来ていることだけが自衛隊のすごいところではありません。
例えば自衛隊の食事。
現地では被災者の為に温かいご飯を炊いて炊き出しを行っています。
しかし、なんと自分達は一切その温かい食事を口にしないとのこと。
これは、その温かい食事は被災者の為の物との考えがあるからだそうです。
では、自衛隊の方々は何を食べるかというと…
基地から持ってきた、冷たい缶詰の食事だそうです。
また、食べている姿を決して被災者に見えることなく、車両の中で交代で迅速に食事を済ませるようです。
他にもお風呂。
家を失ってお風呂に入れない被災者の方様にこの様な仮銭湯を作って提供するそうですが、自衛隊員は基本的に自分達が使用することはないとか。
それも、この設備が被災者の方の為との基本的考えがあるからだそうです。
(救助活動が長引き、体臭などで逆に被災者に迷惑をかけると判断した場合は使用する場合もあるそうです)
日々、苦しい訓練に耐え、いざという時も苦しい環境下で人を救う自衛隊の行動に称賛の声が多く見受けられます。
私の親戚もラインでやり取りした際に、自衛隊に対しては心から感謝していました。
熊本地震につきまして皆様にご心配をおかけします。私の避難所では自衛隊の支援により炊き出しもあり心温まる美味しい食事をいただく事ができます。譲り合い足を伸ばし休む事も、会話も笑う事もできます。こちらからの情報提供、応援等心より感謝申し上げます。ありがとうございます。皆、大好きです💞
— 天邪鬼 (@mujoudo) 2016年4月16日
被災者の疑問
そう言えば自衛隊員食事見たことがない
日本には、世界に誇る自衛隊がある‼
熊本地震 震災時の救援、救助は
自衛隊員。隊員に感謝します‼
復興支援
— スローなネギ (@SanchiYokohama) 2016年4月19日
被災者の皆さま、自衛隊の皆さま本当に大変だと思いますが、頑張って下さい。
私たちGJewelでも義援金での支援を先日させて頂きました。
少しでもお役にたてると幸いです。(物資の支援は賛否が分かれていたので、今回は義援金という形をとらせて頂きました。)
利益を追い求めるだけのマスコミに批判が殺到している件
自衛隊への感謝の声とは逆にマスコミに対しては批判や怒りの声が多く見受けられます。
本来であれば、今までの災害時なども同じ様な怒りを持っていた方は沢山いたのでしょうが、その様な声は埋もれており、今はSNSなどで各自が声を挙げれる時代になったので公になってきているのでしょう。
例えばこの場所取り問題。
ロータリーに群がる報道陣とか本当に邪魔で邪魔で仕方が無いんですよ。ただでさえ運搬でてんやわんやしてるのに搬入スペースをこの人達で半分無くしてるんですよ pic.twitter.com/q5DW5HVOqq
— 伊澱@別垢作りました (@OPAIORI) 2016年4月15日
マスコミ各局が一番良い場所をキープし、いい絵をとろうとする為、結果的に被災地の物資の運搬を妨げたり、被災者の方が炊き出しを受け取るのの邪魔になっているとのこと。
他にも、ガソリンスタンド中継車割り込み問題。
これはYahooニュースの1面にも掲載される大問題となりました。
さらに食事問題。
冷たい缶詰を基地から持参して食べる自衛隊とは違い、現地で貴重なお弁当を調達し被災者の分を減らしているマスコミに批判が殺到しました。
結局、批判を受け…
このたび被災地取材でのお弁当やラーメンなど食事に関するツイートで被災地のみなさんに不快な思いをさせてしまいました。配慮に欠けた行為で申し訳ありませんでした。ツイートは削除させて頂きます。
— 山中真 (@makorine1120) 2016年4月18日
極めつけはこちらの撮影。
ただでさえ疲れ切っている被災者の方に真夜中にこんな照明。
自分の親がここにいると思ったら本当に許せない。
常識で考えて迷惑なのが分らないんでしょうか…
その他にもマスコミの迷惑行為に対しては多くの怒りや批判がネット上で拡散されています。
特にヘリ問題は深刻だそうです。
騒音で救助の邪魔になったり、配給の町内放送が聞こえなかったり、夜眠れなかったり…
生き埋めの上空を旋回するマスコミのヘリ。生存者の微かな声も聞こえなくなるのですぐに撤退して。上空からの倒壊した映像とか見ても何も解決しないから。地震の備えを数々流してきたマスコミこそが、過去から学ぶべき。 #熊本地震
— おでぃ™ (@Odey2010) 2016年4月16日
熊本の地震、心配だなあ😢
まだ行方不明のかたいるのかな?😢
だとしたら、マスコミ各社さまのヘリでの中継やめてほしい。
伝えたいのはわかるけど、ヘリの音に、救助要請者のSOS がかきけされちゃうよ😢こうゆうときこそ、上空の映像はドローンでやればいいのに
— どれみ (@shin1645yama) 2016年4月15日
地震のためにヘリを飛ばしているマスコミの皆さん……聞こえますか………ヘリを飛ばすのをやめるのです……ヘリの音で助けを求める声が聞こえず救助が遅れてしまいます………一人でも多くの人が救助されますように……よろしくお願いします……
— のん (@truth_harmony) 2016年4月14日
マスコミは自衛隊の邪魔すんなよ…
ヘリも飛ばすな。
報道より人命救助。
報道の自由を勘違いしないでほしい。
現場の状況なんてあとでもいい。#熊本 #地震— くまぞう (@kuma_zo6) 2016年4月14日
もちろん、マスコミの活動が与えるプラス要素もあるとは思います。
また、自衛隊の皆さんと同じように自らを犠牲にして被災者最優先で行動しているマスコミの人もいることでしょう。
しかし、マスコミの迷惑行為で困っている人が多くいるのも事実。
視聴率が欲しい、利益が欲しい為だけのマスコミなら正直 被災地に存在価値はありません。
この様な、被災者の怒りの声が早くなくなることを期待しています。