
異性の友達がいるって、その人の交友関係の広さとか、人付き合いのスマートさが表れていますよね。
また「がつがつしてない感じ」にも余裕が感じられるもの。
でも異性間の場合、意識的に区別しなければ関係を維持するのは難しいですよね。
普通の友達だった相手が急に魅力的に見えたりすることも。
そしてお互いの気持ちに変化が生じるのも案外自然なことかもしれませんね。
異性の友達との関係って?
今現在の恋人が、元々は仲の良い友達グループの1人だったなんて人も多いのではないでしょうか?
恐らくその時はお互いに「ただの友達」として毎日接していたことでしょう。
2人だけで会うことはなかったでしょうし、メールも「用件のみ!」、食事も当然「割り勘!」って感じだったのではないでしょうか?
少なくとも恋愛には対象外の相手として、「脈なし」どころか「圏外」だったわけですよね。
でも恋は突然始まるもの。
ではなぜ「脈なし」から恋へと発展するのでしょうか?
脈なしからでも恋は始まる
心理学では、「人を好きになるのに理由はない」と言われています。
それは「クオリア」と呼ばれるもので、人が「ときめき」や「せつなさ」、「ドキドキ」などを感じること、その「感じ」そのものを指します。
「言葉にできない感覚」のことなのです。
つまり「好きと感じるから好き」、「好きなものは好き」なんですね。
だから恋は理屈とは関係なく突然始まるのです。
「恋はフィーリング」なんていうと、いい加減な感じがするかもしれませんが、心理学的には、それが「正解」なんです。
でもこんな時、どうしたらいいのでしょう?
友達との距離感を縮めるステップとは
友達同士だから気まずい関係になったら大変。
また元のお友達に戻れるとも限りません。
だから友達からのステップってとても難しいのです。
では心理学の力を少し借りて、ステップに分けてみていきましょう。
そもそもあなたが恋愛モードに入ったきっかけは
友達だと思っていた人に突然恋心が芽生えるって、何か「きっかけ」があったはずですよね。
もしかすると彼の「表情や視線」がそれまでとは少し違って見えた瞬間があったではないでしょうか?
あなたが彼の好意を感じたことで、あなた自身が変わったのかもしれません。
逆にあなたの方が彼を先に意識し始めたのかもしれませんね。
この「表情や視線」が大切なポイントなのです。
人に気持ちを伝えることができるのは言葉だけとは限りません。
心理学では、言葉以外の「表情や視線」などを「ノンバーバル(非言語的)コミュニケーション」と呼んでいますね。
コミュニケーション全体の65~85%にあたると言われるほど重要なものです。
つまり「好き」という気持ちは、お互いの「表情や視線」でも伝わるということですね。
恋は「伝えるもの」。
彼に対する表情や視線をもっと意識してみることが大切ですね。
そして次のアクションに進みましょう。
彼を振り向かせるには
次に必要になるのは、彼があなたに抱く印象です。
心理学では、「人に対する好印象は蓄積される」と言われます。
例えば、男友達に恋愛の相談をしているうちに、その友達のことが好きになってしまった…なんて話を聞きますよね。
まさに脈なしから恋に発展したパターンと言えます。
優しく話を聞いてもらったり、親切にアドバイスしてもらったりしてるうちに、友達に対する好印象が蓄積していったということですね。
あなたも彼にたくさんの好印象を蓄積してもらうことが必要なのです。
些細なことでも好印象が得られるようなアクションを積み重ねていくことで彼との距離は縮まっていくはずですよ。
彼との距離はどうやって測る
心理学では、心の距離は「実際の距離に比例する」と言われています。
でも彼との関係が成立していなければ、近ければ近いほど良いというものではありません。
関係が特に近い場合は「密接距離」と言い、15~45㎝です。
これは恋人同士や親子といった関係の時に成り立つものです。
女性の側からの瞬間的なボディタッチ程度ならこの距離に入っても問題ないですが、よほど親密でないと難しい距離になりますね。
次は「個人的距離」と言い、45㎝から1.2mです。
パーソナルスペースとも言って、仲のいい友達同士が会話するような距離です。
彼とこのぐらいの距離で会話できるようになると、心の距離も近くなっているということです。
逆にパーソナルスペースは、仲が良くない人に突然立ち入られると、とても不快になる距離なのです。
このあたりがとても微妙なところなのです。
それ以上離れると「社会的距離」と言って、1.2mから3.6mです。
上司と部下、営業マンとお客さん、教師と生徒などが会話をするような、まだまだ一線を引いた距離になってしまいますね。
彼との普段の実際の距離も意識することで心の距離も測れるんですね。
では彼との距離が確かめられたら?
最後は言葉で伝えること
彼との関係は、やはり言葉があって初めて完成するものです。
言葉は道具とも言われます。
道具は使い方次第で相手に大きな影響を与えてしまいますね。
そしてあなたの持っている道具、つまりあなたの言葉はあなたにしか使えないということを意識して欲しいのです。
だから最も慎重に扱うべきものなのです。
最後は言葉で伝えることが大切です。
でも直接言葉にするのはどうしても…という場合も。
彼との距離を縮めるには人を頼らないこと
それまでは恋愛対象として見てこなかったわけですから、そもそもお互いに彼氏・彼女がいるかどうかさえ知らないかもしれません。
もちろん相手が自分のことをどう思っているのか、何より確かめたいところですよね。
思い切って友達にお願いして、それとなく伝えてもらう?
いえいえ、いくら仲のいい友達でも他人が間に入ることで予想しない方向に行ってしまうかもしれません。
さきほど言葉は道具とお話ししました。
本来あなたが使うべき言葉=道具を他人が使うわけですから、うまく使ってくれるとは限りませんよね。
またノンバーバルの部分も全く含まれていないわけですから、単なる「情報伝達」になってしまう可能性があります。
ほとんどのケースであなたの意図するようには伝わりません。
また彼からの印象まで変えてしまうかもしれませんよ。
やはり自分の言葉で伝えるべきですね。
恋のステップに必要なこと
これまで4つの大切なステップを見てきました。
おさらいしてみましょう。
好印象の蓄積
実際の距離
言葉
がありました。
それぞれのステップには、心理学的に重要な意味が含まれていましたね.
では最後のステップ。
彼との関係が成立した後の話です。
カップルになれたのはいいけれど、2人の関係ばかりになって、元々のグループから疎遠になって浮いた存在になってしまうと、彼との仲までギクシャクしたものになってしまいます。
あくまでもベースはそのグループやサークルであるということを忘れてはいけませんね。
友達とは今まで通りの付き合いを心がけることが必要です。