
最近「毒親」と呼ばれる親が問題視されています。
毒親とは自分の子どもを恐怖や罪悪感で支配したり、子どものミスを責め続ける、または子どもの交友関係をコントロールするような親のことをいいます。
特に日本では母親が毒親となるケースが多いようで毒母と呼ばれることもあります。
このように子どもに過度な悪影響を与え続け、子どもの人生を台無しにしてしまうような毒親はまさに危険人物とも言えるでしょう。
毒親の中には自分が毒親という認識がなく、無意識に子どもを支配している人も多いようです。
毒親に育てられた子どもは両親に深い憎しみを抱き、復讐をしようとする人も多いようで、実際にそれが犯罪などに繋がっています。
本当に大切なのは復讐ではなく解毒することです。
ここでは毒親の特徴や、解毒方法について紹介していきたいと思います。
毒親、毒母になりやすいタイプ
毒親は子どものことを本当に心から愛していても、無関心であっても誰でもなる可能性があるといわれています
特に母親は毒親になりやすいといわれています。
以下のようなタイプは注意が必要です。
心身の病気を患って心に余裕の無い母親
何かしら母親の心が満たされていない
家庭にしっかりした父親の存在がいない
このように環境に起因するものが多くなっています。
そして悲しいことに毒親に育てられた子どもは自分も毒親になってしまう可能性が非常に高いです。
なぜこのようなことが起こるかというと、子育てはとても苦労も多く大変なことですが、それを教えてくれる人や環境がとても少ないからです。
そのため自分の経験を元に子育てをするしかありません。
自分が育てられたように自分の子どもを育てるようになります。
まさに負の連鎖といえるでしょう。
毒親に見られる特徴
ではどんな行動が毒親、毒母なのか。
具体的な特徴を見ていきましょう。
①親面をアピールする
毒親の特徴として親面をやたらとアピールしたり、恩着せがましくアピールしてくるとこがあげられます。
「育ててもらったことに感謝しろ」「養育費を返せ」などといって子どもが自立するときなどに邪魔をしてきます。
②こどもより自分を最優先にする
公共の物でも他人の物でも私物化し、自分の子どもも自分が生んだのだからと自分の「物」だと思っています。
自分の利益になると思った場合は、自分の子どもに犯罪に加担させようとすることもあります。
③子どもに嫉妬する
自分が子どもより、優位な立場にいないと不満を露にします。
自分の心が満たされていないので子どもが幸せを感じていると耐えることができません。
どんな手を使ってでも子どもを自分の下につけようとします。
④犯罪や過去の過ちを自慢する
自分の犯罪歴などを武勇伝のように自慢します。
未成年での喫煙や飲酒経験などもこれにあたります。
子どもには悪影響しかありません。
モラルに欠ける子どもを育成し、子どもが犯罪者になる確率が高まります。
⑤特定の人を標的にする
自分の味方になりそうな人、いいなりになる人を取り巻きとして特定の子どもを標的にします。
標的にされたこどもにミスや失敗を責め、それを生きがいに感じます。
⑥器が小さい
いつも自分のプライドを守るのに必死です。
偏見や差別、自分より弱いものを作って見下します。
⑦子どもの人生をコントロールする
習い事や遊びなど、子どもがやりたいことも、自分に興味がなければさせません。
子どもが何か達成すれば褒めることもありますが、それは子どもを褒めているのではなく自分のいう通りにしている子どもを褒めているだけです。
⑧子どものプライバシーを侵害する
自分のプライバシーは必死で守ろうとするわりに子どものプライバシーは一切無視します。
無断で携帯にGPSを着けたり、部屋に盗聴器や隠しカメラを設置したりします。
⑨自分の価値観を押し付けてくる
子どもを一人の人間としてみていません。
自分の価値観を押し付け、全て自分が正しいと思い込んでいます。
自分の思い通りにいかないと子どもの人格を否定します。
⑩自覚が無い
毒親、毒母のほとんどに自覚がないといわれています。
感情的なその時々の気分で返答します。
考えることが苦手な人に多いようです。
復讐せずに解毒することが大切
毒親に育てられた子どもは自己否定の強い人間に育ってしまう傾向にあります。
自分はダメな人間なんだと心を閉ざしてしまい、引きこもりになることも。
一方では毒親に強い恨みを抱き復讐をしようと考え、取り返しのつかない犯罪を犯してしまうこともあります。
毒親に復讐などなんの意味もありません。
復讐は負の連鎖しか生みません。
毒親から解放されるためには解毒をするのが一番です。
ここでいう解毒とは毒親と決別することです。
しかし、毒親にかぎりこの考えも否定してくるでしょう。
毒親に「恩知らず!」などと言われると子どもは「産んでくれたから感謝しないといけない」などと考えるかもしれません。
しかし、それとこれとは話が別です。
そのままにしておくと子どもの人生が崩壊してしまいます。
子どもは自分には自分の人生があると考え、関わりを断つ必要があります。
もちろん一人では難しいので親戚や自治体の専門機関に協力を仰ぐ必要があります。